成長の途中で – blog – Junko Takei , Klavierstunde

反抗期。

出来れば、素直なまま、小学校中学校高校と、人の話を素直に聞く「良い子」でいてもらえた方が、周りの大人にとってはとても楽ですが(笑)

反抗する時期というのも、大人になるステップとして、重要かと思います。

周りの大人は、四苦八苦。
却って大人の成長も促されます。。

昔、中学生の「優秀な」女の子の反抗期で「あなた、、一体どこへ行くの??」というような迷走振りを見たこともありますし、高校に入ってからその時期を通る子もいますし、それこそ人それぞれ。

最近レッスンのあった、小学生の高学年の女の子。
「私の言うことを一切聞かないんです。。」という、お母様。
お家でお母様のピアノに関しての意見を受け入れられず、ケンカにな ってしまい、、一人で黙々と練習している様子です。
大人目線が無いと、当然練習での気付きが少なくなってしまいます。

私が言う事も中々素直に受け入れられず、雑な音をわざと立ててしまったりもします。
困ったなあと思っていたところ、「ああ、そうか、この子はもう大人なる途中だ」と思い付き、そういったことを踏まえて言葉がけをしたところ、演奏がガラリと変わりました。

「もう、〇〇ちゃんは大人なんだよ。だから自信を持って弾けばいい。」
私は特に何もアドヴァイスしていませんが(笑)

その一言で、正に大人の表現、演奏と様変わりしました。
別人が弾いているような。

もう、精神的に立派に自立しているのかもしれません。

この生徒さんの演奏を聴いていて「なるほど」と。
葛藤を経験し、自分というものが生まれてきて初めて、自分の表現が出来ます。
親でもなく、先生の「考え」でもない、自分の意見。

数年前だったら、私ももしかしたら「注意されたことは、きちんと受け止めなければ駄目」と言ってしまっていたと思います。

少しは私も成長したかな。