夏の始まりと、思い出に会えたこと – blog – Junko Takei , Klavierstunde

ピティナ・コンペティションの本選で、甲府へ行ってきました。

B級、C級で参加でしたが、どちらとも良い評価を頂きました。

数年前から聞いていて、、毎年レベルが上がってきているように思います。
どの方もそれぞれに素晴らしい演奏でした。

B級は惜しくも賞は頂けませんでしたが、予選本選通して、大きく成長しました。
C級では、飛び級の挑戦でしたが、本選奨励賞を頂けました。

何かを削って、ピアノに向かう時間を創り出すこと。
大変なだけ、削った「何か」に見合う結果を求めがちですが。
言い訳をせずに、本気で取り組んだこと自体が大きな収穫です。

本気にならなければ、曲に対する「自分の解釈」に辿り着けません。
お金では買えない、貴重な時間かと感じます。

そして、その時は本当の意味が見えなくても、後で振り返った時に分かること、と思います。

もちろん、コンクール以外でも得られる体験ではありますが。

評価されるというプレッシャーをどこかに感じながらの、研ぎ澄まされた一度限りの演奏には、迫力があります。

聴いていて、多くのことを学べました。

……………

甲府。
私が小学校4年生まで住んでおりました。
何十年振りかに、行く機会を得た訳ですが。

当時教えて頂いていたピアノ先生が、多分私の原点。

気持ちが暖かく、目が合うとにっこり笑ってくれる先生。
甲府を離れても、中学生位までは私の憧れの人でした(^^)

今回のピティナ会場。当時は、山梨県民文化ホール。(現在コラニーホール。)

昔、ホールでの発表のあとに、イチゴパフェを食べたこと(笑)
夏は凄く暑い中。自転車で遠い道のりを、ピアノに母と通ったこと。(今回車で走ったら、かなりの距離がありました…どうやって自転車で通ったんだろう)

そんなことを思い出していました。

……

昔、住んでいた貸家。
もうないかな、と思いつつ、探してみたら、なんと、、ありました。
偶然にも、お世話になっていた大家さんが、ご夫婦で丁度お外にいらして。
お話出来た上に、お茶までご馳走になって帰って参りました。

住んでいた家の前にあった、春はレンゲ草が見渡す限り咲き、秋は鈴虫の声が響く、広い広い畑も。
全て、宅地と、ビルと。大きな道路に変わってしまっていましたが。

小学生ながら、今以上に一生懸命生きていたな、という思い出に。再会できました。

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山梨県立美術館