2010-07-02

  • カフカ

ここ数日、夕方になると雷雨が続いています。

リュックひとつでドイツからチェコへ旅行に行った時、降り立ったプラハの駅も大雨でした。

予約したホテルが観光地からは少し離れた場所にあり、豊かな面だけではない、住む人たちの様子が垣間見れる外の光景を見ながら 路面電車に揺られて行きました。


旧市街から始まり、様々な場所を歩きました。

プラハ城のそびえる小高い山の麓に、カフカの記念館がありました。
「変身」 「城」 短編集・・
高校の時に読みましたが、意味と心理の多面性、不安感や浮遊感を伴う現実ではない世界が現実に最も近いような・・捉えようとしても捉えられない、今でも持つ奇妙な感覚です。

記念館の中は、ひんやりとして 仕掛けや模型もあり、カフカの小説さながらの不思議な空間。

展示されていた写真やカフカ自筆の戯画から、当時、今しがた観光で見てきた心の映像がある意味塗り替えられたような・・気がしたことを覚えています。

外に出れば、明るいカフェ、雑貨屋さんが並んでいて現実に引き戻されましたが。


もう随分前の印象として残っている記憶が、私の中でベクトルを伴った線になっていくのかもしれません。

スメタナやドボルジャークの記念館、シナゴーグ、訪れた場所が意味を伴って いつか心にゆっくりとのぼってくるとよいな、と思います。