2009-12-11

  • クリスマス・オラトリオ

クリスマス前に、ドイツの教会ではバッハの「クリスマス・オラトリオ」が盛んに歌われ、演奏されます。

長いのと、構成的なこともあって可能かと思われるのですが・・2晩に分けて、または抜粋で。

寒い凍りつきそうな季節、クリスマスを待つ中で、街の飾りつけや家々の窓の明るさと呼応して オラトリオのコンサートが開かれていました。

トランペットの高らかな響き、ティンパニも加わった華やかなオラトリオは、キリストの生誕を祝うクリスマスを待つ人々で席が埋まります。

教会も、構造によってはオーケストラや歌手の方が見える席も多いかと思うのですが・・


私の行ったところは、演奏者を見ることが出来ない席がほとんどで、「聴く」ためのコンサートでした。

1階席で聴いた時は「天上から音が降ってくる」・・まるでルーベンスの絵を見ているような錯覚が起こったこともあります。

石造りで天井からも床からも音が響いてくる、その中に一瞬包まれるような気持ち。

「ここには神様が人々の中に確かにいるのだな」と音の空間の中で その投影から生まれるものに憧れを強く持ったことを思い出します。


外がどんなに喧騒に包まれていても、踏み入れると多くの人が心の落ち着きを取り戻せるところ。

教会に限らずこういった場所は、ひとりひとりの中に存在するのかもしれません。