2009-10-02 – blog – Junko Takei , Klavierstunde

  • セザール・フランク

ベルギー出身、後にフランスで活躍した作曲家、オルガニストです。

ヴァイオリンソナタ イ長調(1886年)はその美しい旋律で有名ですね・・

以前、10月の日も沈んだ、人通りの少ないドイツ・ケルン大聖堂の前で、フランクの「前奏曲、フーガと変奏曲」をアコーディオンで弾いている年配の男性がいました。

通常、オルガン、またはピアノの編曲で演奏される曲です。

どうやって複雑な箇所をアコーディオンという鍵盤数の少ない楽器で弾きこなしていたのか・・技術の高い方だったのだと思います。

その時は不思議と違和感を感じませんでした。

教会の威厳のあるオルガンでの演奏・・ピアノ編曲の甘く美しい演奏のイメージ・・とはかけ離れた、ともすると風にかき消されてしまいそうな淡々としたメロディーは、私の中で大切なものとして生きています。


華やかな舞台とは対極に見える場所が、音楽を続けていく拠り所と感じるときに、時々思い出す場面です。